好血圧だより

血圧をネタにする不真面目なブログです

輝く我が名ぞ どくとるマンボウ

「神よ」と「たすけてくれ」と「愛してる」が北杜夫の口癖でした 10月24日は、どくとるマンボウこと北杜夫の命日。マンボウ忌です。といっても、私が勝手にそう称しているだけで、世間ではもちろん通用しません。 真夜中のラーメン辛きマンボウ忌 仏式に…

“時雨忌” の由来

旅に病んで夢は枯野をかけ廻る 芭蕉 今日は松尾芭蕉の命日、時雨忌です。旧暦の10月12日は今の暦では11月24日頃で、その頃に降るにわか雨が時雨(しぐれ)。旧暦10月の異称が時雨月ということもあって、芭蕉翁の命日を時雨忌というんだそうで。 恥…

超低体温循環停止法

なんでー??? ついこの間まで暑い暑いでヒーヒー言うてたのに、なんだか、秋を通り越して突然冬になったような寒さですなあ。皆さん、風邪ひいてまへんか? じつは今回、少々の寒さではないハナシなのです。なんせ「超低体温」ですから。どうか暖かくして…

ミスったムーンライト

バニーさんはいるか? 空を歩む朗々と月ひとり 井泉水 昨日は中秋の名月でした。全国4300万人の高血圧患者の皆さん、お月見しましたかー? わたしゃ最近まで「中秋の名月 = 満月」と思ってたんですが、そうでもないんだそうですね。中秋の名月とは旧暦…

おバカ的こころ・・・血圧について考える その8

こんなことにならないように 久しぶりに血圧のことを書こうと思います。 永遠に続くかと思われた暑さも、ようやく先が見えてきたようです。昼間はともかく、朝晩はさすがに秋の気配が濃いのでして、皆さんも乾いた涼風にホッとしていることですやろ。 しかし…

老眼哀歌

近眼で老眼で乱視で飛蚊症 先日、ニュースサイトでこんな見出しを見つけました。 「苫小牧でワニ300キロ密漁」 なんやー? 北海道にワニ? ついに地球温暖化もここまで来たんか! 思わず戦慄したんですが・・・そんなワケないやん。よく見たら「ワニ」じ…

おめでとうございます!

おーん 横田慎太郎さん、天国から見てくれてますよね。ありがとうございます。 18年待ちました。これ以上は語るまい。ただ、じっと嚙みしめていたい。 お大痔に。

もう間に合わない夏休みの読書感想文  阿川さんち父娘編 その2

癇癪も師匠ゆずり? 志賀直哉はたいへんな癇癪もちで、妻子にそれはそれは苦労をかけたそうであります。 文学だけでなくそっちの薫陶まで受けたのか、阿川弘之大先生も家庭での暴君ぶりたるや、それはそれはヒドかった・・・というのは、よく世間に知られて…

もう間に合わない夏休みの読書感想文  阿川さんち父娘編 その1

色んな意味でスゴイ父娘 世に戦争文学と呼ばれる書物はたくさんありますが、わたしが読んだのはごくわずかにすぎません。そのうち特に印象強かったのが阿川弘之著『暗い波濤』です。 阿川弘之さんは太平洋戦争中、海軍の予備学生士官でした。戦後、同期生は…

この夏の思い出

まったくもって 大した思い出ではないのです。楽しい思い出でもない。むしろ、自分はホンマに呆けてきたんやないか、という失敗の思い出を三つばかり。 その1: トンカツにカラシをつけようとしたはずが、気が付いたらワサビをつけておった。 その2: 素麵…

あれも風物詩

キンキンの炭酸でも飲みませう 大動脈解離をやらかす前は、人並みに夏の風呂上りビールを楽しんだものです。 よーく冷えた缶ビールを、缶から直接流し込む。ノドに刺さるような炭酸の刺激が、たまらなくエエかんじ。そして胃の中でしゅわーっと泡立ったガス…

この夏は何で年寄る

散歩で頭がクラクラ 酷暑と台風でお盆は過ぎてゆきました。ご先祖さまも、落ち着かない思いをしたことでしょう。今頃はアノ世でこんな会話を・・・ 「お供えのビールがぬるゥて飲めたもんやなかったわ」 「ウチなんか仏壇の上の天井から雨漏りしよんねん、溺…

雪女郎はどこいった

「しばらく留守にします by雪女」 今回も季節外れの写真を載せてみました。ちょっとでも涼しさを感じてもらえたらエエのですが。 いつぞや、「雪女郎(雪女)」について書いて以来、この妖怪に親しみを感じてきました。今回も写真から涼しい空気を分けても…

お暑うございます

おぼえてますかー? 今年はウサギ年 梅雨明けしていよいよ夏本番です。全国4300万人の高血圧患者のみなさん、いかがお過ごしでしょうか。もう、いい飽きたし聞き飽きたんですが、暑いスねえ。 写真は今年1月、大寒波が来たときに撮ったもの。周りじゅう…

ハナミズ写真集

違います 雨の季節です。豪雨災害に見舞われている地域のかたがたには、心よりお見舞い申し上げるしかありません。ほんとうに、どうかご無事で。 さて、わたしが散歩で撮った花の写真を見ると、たいていの人が「らしくない」といいます。そして花に雨粒がつ…

上行大動脈人工血管置換術  その2

バカ焼き、ではなくてカバ焼きの一歩手前 「DHCA+RCP」 「BT<20℃ → 循停」 「SVCより送血」 「ミオテクター冠注 → 心停」 「中枢側吻合」 ・・・。 看護師さんがとってくれた大動脈解離の手術についてのノートから、ほんの一部を抜き書きし…

上行大動脈人工血管置換術  その1

生きカエル! 数年前に大動脈解離で死にかけ、手術のおかげでこの世に舞い戻ってこられたのは、これまでも度々書いてきた通りです。今回は、その手術とはどんなものであったかのご報告です。 手術から一週間ほどたった頃でしたか、はじめて自分の手術創を鏡…

時の記念日だってさ

ダイヤ通りのウンコウ・・・ですか? 今日は時の記念日。 いまや毎日が「なんとかの日」とか「なんとか記念日」でありますが、この「時の記念日」っちゅうのは、その中でも老舗ではありまへんか? 制定されたのは大正9年だそうです。なんでも明治維新後、西…

晩春から初夏への道で

お堅いところでご苦労さんだす。 出っぱったハラが、ますますせり出してくる気配。物言わぬハズの体重計と血圧計までもが、嘲笑をうかべる気配。歩いても歩いても、減らない体重。そんなら、歩くのやめてしまえー! ・・・そしたら、ますます太ってきた。そ…

懺悔というか御注進というか

あなたのレシートだったかも? スーパーのセルフレジを利用しますと、レシートに先客が残していったレシートまでくっついてくることがありますよね。あれ、どうしてます? やっぱし、自分以外のは捨てますか。 先日、お昼の弁当を買いに寄ったスーパーでは、…

ミツバチおらへん

二年前はぎょうさん見たのに・・・ 異変に気付いたのは今年の3月ごろでした。ミツバチがおらへんやんか。 よく散歩する道端に、とうにオオイヌノフグリもタンポポも菜の花も梅も咲いたのに、ミツバチの姿がない! 例年それくらいの時期なら、忙しそうに花を…

一隅を照らす人たち

大変なことなのダ わたしが入院していた病院には、ひじの内側の辺りに痣のある看護師さんが何人もいました。内出血の跡らしく、赤や青や治りかけて黄色くなった痣(まるで信号機ですな)を、よく見たもんです。すこし気になりましたが、それについてとくに追…

ずっと感謝してます

ナスの日ではない 5月12日はナースデー。ずっと拙ブログをご覧になっているかたなら、ご存知のはず。ナイチンゲールの誕生日にちなんだ「看護の日」です。そして今週は看護週間。大ざっぱに言えば看護職に理解と感謝する週間という趣旨でしょうが、ナニ、…

みどりの日

「やたらと伐らんといてや」 風薫る五月になりました。新緑が美しいです。今日はみどりの日。 「我が国は緑豊かな自然を持った国であることにかんがみ、この自然に親しむとともに、その恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむことを願い」 制定された祝日だそうで…

上品な方向にいくべ

「わたしゃどこ行くんでしょーか?」 春の雲人に行方を聴くごとし 飯田龍太 前回、医学論文を題材にした割には、なんだか話が下品な方向へ行ってしまいました。今回はその反省にたちまして、清く正しく美しく、宝塚歌劇団のように上品にブチかましてみたいの…

いざ、春機発動!?

公序良俗に反しませぬように 全国4300万人の高血圧患者の皆さん、春爛漫の候、いかがお過ごしでしょうか。 先日、こんなニュースを見ました。 「異性への関心低い中高年男性は早死にする傾向 山形大が2万人分析」 との見出しであります。なんでも、山形…

農道をゆく その8

人恋し灯ともしごろを桜散る 加舎白雄 桜の季節も足早に過ぎてゆきます。でも、まだ場所や桜の種類によってはこれからも楽しめますか。 今回は晴れの日雨の日花曇りの日、それぞれに農道散歩で楽しく血管養生の、おバカな春の血圧キャンペーンのご報告です。…

永遠に生きるひと

ずっと咲き続けますぞ! 坂本龍一さんが亡くなられました。つい先だって高橋幸宏さんの訃報に接したばかりで、寂しい限りであります。 でも、わたしはこう思うんです。残された音楽がある、と。我々が坂本さんや高橋さん達が残してくれた曲を聴いているかぎ…

遅ればせながらWBC感想文

名通訳に乾杯! 減塩生活をはじめて以来、もう食べることはない、と思っていたカップ焼きそばを買ってしまいました。一平ちゃん・・・あの御仁を思い出さずにはおられんやないですか。食塩が5g近くも入っていようが、この際、もうどうでもエエ! 日本が優…

入院中の思い出を語る その7

安楽死の一歩手前でしたとさ 前回に続きまして、手術するまでのあまり覚えていない思い出(?)を語りたいと思います。 夜中に、ご近所をお騒がせしつつ救急車で最寄りの総合病院に運ばれ、大動脈解離と診断されました。しかし、そこには心臓血管外科という…