酷暑と台風でお盆は過ぎてゆきました。ご先祖さまも、落ち着かない思いをしたことでしょう。今頃はアノ世でこんな会話を・・・
「お供えのビールがぬるゥて飲めたもんやなかったわ」 「ウチなんか仏壇の上の天井から雨漏りしよんねん、溺れ死にしそうやったデ」 「とうに死んどるやんけ」 ご先祖さま、どうかバケてきませんように。
ところで、この夏は暑さが例年以上にコタエます。こんなしんどい夏は経験したことありません。天気予報で「運動は原則禁止」と呼びかけている日にちょっと散歩に出てみたら、10分くらい歩いただけで視界がグラグラ揺れて気持ち悪くなりまして、こらアカンと早々に逃げ帰ってきました。
記録的な暑さだけでなく、これが寄る年波というやつかと、寂しいのです。芭蕉の気持ちがよく分かるのダ・・・。
でも、ちと待った。ひょっとして朝はバナナだけでお昼はお茶漬け、という食事に問題はなかったか? いや、どうもありそうやな。
その翌日。やはり熱中症警戒アラートで「運動は原則禁止」でしたが、朝食のバナナに加えて食パンと牛乳をプラス、昼食にはお茶漬けに加えて昨晩の残り物のメンチカツとひじきの煮物をプラス、という豪華(?)な栄養補給で、敢然と再び炎天下の散歩に出撃したのでありました。
結果は、めまいや気持ち悪くなるようなことはなかったんですが、やはり猛烈な暑さにヘキエキして30分くらいでギブアップ。この精神的スタミナの無さは、結局老化現象ですかなあ。高校球児がうらやましい。
なんと今日の暑さはと石の塵を吹く 鬼貫
お盆と同時にツクツクホウシが鳴きだし、夜にはコオロギの声が聞こえるようになりました。季節は秋に向かって確実に進んでおるようですが、なにしろ「地球沸騰化」だそうでまだまだ暑いです。クーラーの要らん季節が恋しく候。はよ冬にならんかねえ。
冬はまた夏がましじやと言ひにけり 鬼貫
どうか栄養と睡眠をしっかりお取りくだされ。冗談抜きでお大痔に。