
花言葉は「あなたに絡みつく」やて
例の二人組にアサガオのたねを分けて欲しいとせがまれ、大切に育てるのだゾ、と恩着せがましく手渡したのが今年の春でした。
アサガオを育てるのは小学一年生のとき以来というふたり。「芽がでた」とか「葉っぱがふえてきた」とかいちいち報告してくれるのはエエのですが、
「アサガオの花言葉は “あなたに絡みつく” だって。ストーカーみたいですね。なんだかおバカんじゃさんのイメージとかさなるなあ」などと余計なことまで・・・まことに小うるさい。
先日「ついに咲きましたよー!」とうれしそうにスマホの写真を見せにきたのはご存知パンストマスク嬢です。見ればなるほど赤い絞り咲きが可憐に一輪。朝起きてこれを見つけたときはうれしかったやろね。
でも、写真撮るなら背景に気を付けなはれ。洗濯物が写り込んどるぞ。
「げッ、ほんとだ! これ私の・・・やだー! 見たなあ!」
いや、ワシ老眼でこまかいとこまでは見えんけど、そんなスゴイものが写っとるん? 虫メガネで見ればよかっ・・・「こらー! 許さーん! 呪ってやるゥ!」
見た、見てないの押し問答をしていると、酒豪女史が助けブネを出してくれました。
「これはおバカんじゃさんの老眼じゃ見えないよ。パンストちゃん安心して」
「ほんとですか!? よかったー!」
さすが酒豪女史。わかってらっしゃる。
「でも下着は外に干しちゃダメだよ。泥棒に狙われちゃうよ。 “あなたに絡みつく” っておバカんじゃさんが盗りにきたらどうすんの」
さすが酒豪女史。わかってらっ・・・なんでや。誰が盗るかそんなもん!
「そんなもんて言うな! やっぱり呪ってやるゥ!」
「まあまあ。でもパンストちゃんの呪いってどんなの?」
「ん~。シャックリがとまらなくなるとか」
ぶはは。それくらいの呪いならなんぼでも。ああ老眼がうらめしい。
「ばかー!」

こうすれば背景は関係ナシ
バカな騒ぎがひと段落しまして・・・。
ヒック。さあトイレの朝顔に水ぶっかけてくるか。ヒック。あれ、シャックリが。
「男子トイレにはアサガオがあるんですか?」
そりゃヒック、あるわさ。 ・・・おい、なんでヒック、ついてくるんや。
「それも写真に撮ろうとおもって」
そんなもん撮らんでエエの! というかヒック撮っちゃアカンやろ。
「なんでー?」
なんでってヒック、トイレの朝顔ってそのアサガオとちゃうの!
「どーゆーこと? アサガオの鉢植えがあるんじゃないの?」
ヒック、知らんのかタワケ。ヒック、ええくそ、ほんまについて来よった。酒豪ちゃんなんとかしてー!
酒豪女史に引きとめられ、そのあとアサガオとトイレの朝顔の違いをはじめて知ったパンストマスク嬢。顔が花より赤くなったとか。
・・・しょーもない騒動の、とんだ御目汚しでした。花の話題でなんでこんなババっちいコトになるのか・・・。
ヒック、お大痔に。