わたしゃ、まっすぐな道は嫌いじゃないです。ぼんやりよそ見していても、ドブに落ちる心配があんまりないので。
全国4300万人の高血圧患者の皆さん、いかがお過ごしでしょうか。すっかり秋も深まりまして、散歩のベストシーズンです。新米ぎっちり胃袋につめこんで、かの種田山頭火になったつもりで放浪ごっこ(徘徊?)に行ってきました。
彼岸花以外にも、秋のあぜ道にはいろんな草花が咲いていました。以前は雑草の花なんぞ眼中に無かったのですが、近頃はいささか違ってきました。名前も知らない小さな花でも、老眼にムチ打ってよーく見ればちゃんと味わいがあるのじゃ、と気付いたのであります。
手前の花と奥の花とは種類が違うようにも思えるのですが、両方知らない草。でも、なんとなく惹かれる色です。
ごく小さな花ですが、まん中の微妙なグラデーションがゲージュツ的でした。ぶどうジュースのシミをつけたような。(もっとマシな例えは無いんか)
これも小さい花ですが、瑠璃色の花びらと黄色い花粉のコントラストがすごくキレイでした。小さな花に大空の青を見た!(うまいコト言ったつもり) 私のヘタな写真ではじゅうぶん伝わらないのが残念デス。
大空と言えば、こんな景色も見ました。
あの飛行機に乗ってる人たちは、互いの飛行機雲が見えとるやろか。案外、交差したのを知っとるのは地べたにおるワシだけかもしれん・・・なんて想像するのも愉快です。
愉快ですが、その地べたの田んぼには牛フン堆肥のニオイが満ちているのであります。さっきから足裏になんだか妙な感触がすると思ったら、農道いっぱいに落ちとる牛フン堆肥を踏みしめて歩いていたのですね。めでたきかな、おバカ。
で、道端には堆肥になる前段階の稲わらロールまでがズラリと。いわば天然養分エネルギーの循環と交差する自分を発見したのでありました。こんど牛丼を食べるときは、このコトを思い出しましょう。
牛にも食欲の秋ってあるのかな。お大痔に。