好血圧だより

血圧をネタにする不真面目なブログです

私のインボウ論

陰毛論ではありません

全国4300万人の高血圧患者の皆さん、マイナ保険証って使ってます? わたしゃまだ使ったことありまへんのです。

報道によりますと、昨年11月における国家公務員のマイナ保険証利用率はわずか4.36%だったそうな。保険証を所管する厚労省職員でも、なーんと4.88%しか使ってないんですと。お役人サマも「不具合だらけで個人情報が洩れる不安もあるし、使いたくねえなあ」というのが本音みたいです。

そんなモンを一般の国民に押し付けるなよ。医療機関もほとんどがトラブルの多いマイナ保険証に批判的で、従来の保険証を残すべきと考えているとか。でも政府は今年12月の廃止にこだわっております。

国はなんで莫大な税金を投じてまで、誰も喜ばない政策をゴリ押しするんでしょうか。

ここからが私のインボウ論的勘ぐりであります。いま「誰も喜ばない政策」と書きましたが、どこかに喜ぶヒトがおるに違いない。そういう連中が例のパーティー券なんぞを買うんでしょう。つまり、マイナカードは政治と財界の癒着による産物なんでないかと、私はにらんでおります。

「新型コロナ接触確認アプリ」っちゅうの覚えてます? 通称「COCOA」といってたあれです。税金を合計約13億円も投じて、ほとんど役に立たなかったあれです。厚労省から随意契約とやらでアプリ開発を請け負った企業は、費用を中抜きして業務を下請けに丸投げし、その下請け企業も費用を中抜きしてそのまた下請けに丸投げ・・・が繰り返されまして、実際にアプリを作った末端の会社に渡ったのは、僅か400万円だったらしいですな。で、出来あがったのは史上まれにみるオンボロアプリで、バカを見たのは納税者でありました。

マイナカードで不具合が多く発生しているのも、もしかして・・・と私は勘ぐるわけです。COCOAよりさらに巨額の税金が使われるマイナカード事業は、さぞ巨大な利権構造の闇に覆われておることでしょう。

ちょっと前まで「ハコモノ行政」なんて言葉がさかんに使われました。政官財がグルになって、必要性もない建造物をやたらと作って税金を無駄使いしたことをさす言葉でした。歴史は繰り返されるといいますぞ。昔ゼネコンで今IT業界。現在は、DX推進という風潮を隠れミノにした「デジタルハコモノ行政」がまかり通っているんではないか、というのが私のインボウ論であります。

外務省がサイバー攻撃をうけ大規模な情報漏洩がおきていた、という報道もあります。国民の個人情報を、国のセキュリティは本当に守れるのでしょうか。じつのところ、とうにダダ漏れやろな、と、私はもう観念しています。

 

デジタル技術とは人びとを幸せにするための手段であるはずなのに、いまの社会(日本だけでなく世界中)はその本来の目的を忘れてまへんか? なんでもかんでもデジタル化しさえすれば良い、とそのこと自体が目的になってしまっておるような気がするのです。そしてその裏には、人びと自身のなにやら歪んだ欲望が透けて見えるのですよ。

私は、デジタル技術そのものを否定するつもりは全くありません。使い方次第で素晴らしいことができるというのは、よく分かります。しかし使い方を間違うと、どえらい悲劇も起きます。要するに、デジタル技術はあくまでも道具。手段にすぎないのであって、決してそれ自体が目的ではない、といいたいのです。ましてや業界を肥らせるためのDXなんて・・・。

そうですやろ、河野大臣?

 

ウチの血圧計もデジタルでした。お大痔に。