好血圧だより

血圧をネタにする不真面目なブログです

読書は血圧に効くか?

読む本によりますか

秋の夜長になにをするか。ゲーム? 動画? 夫婦喧嘩? なんでもエエですが、あんまり血圧が上がりそうなことはやりたくありまへん。フトンにくるまって面白い本でも読んでいたいです。

さる10月24日は、どくとるマンボウこと北杜夫の11回目の命日でした。マンボウ先生の本は、私にとって精神安定剤なんですが、はたして読書と血圧とは関係があるものでしょうか? 個人的な経験からいうと、少なくとも間接的には関係ありそうに思うのです。読む者をコーフンさせる本はもちろん、あまり面白くて徹夜させるような本は、睡眠不足によって血圧を上昇させるでありましょう。

逆につまらない本はどうか。つまらなさ過ぎてハラが立つような本は、やはり血圧に悪いでしょうな。難解で眠くなるような本ですと、これは降圧剤に似たモノではありまへんか? 西田幾多郎の『善の研究』という本は、活字の睡眠薬として私の枕もとに長年積んであるのです。眠れず困ったときにこれを開きますと、3行ほど読んだだけで強烈にネムくなります。たぶんあまりの難解さに血圧が急降下して、脳がストライキを起すのではありますまいか。

いろんな本について読む前後で血圧の変化を調べたら、さぞ興味深いデータがとれそうですが、なにしろ私はマンボウ先生の『なまけもの論』を読んで、そのようなメンドーなことは絶対やるまいと誓ったばかりなのです。あくせくするより適当になまけていたほうが、血圧も安定するにきまってますからな。

 

もう三十年くらい昔、ブラッドベリの『十月のゲーム』という怖ろしい作品を読んで震え上がったもんです。それ以来、どうもハロウィンというと良くないことが起こりそうで、浮かれる気になれなかったのですが、嫌な予感というのは当たるものです。合掌。

 

群衆に混じるのも怠けたほうが無難かも。ひとりで仮装しなはれ。

お大痔に。