血圧にかぎらず、健康情報というのは世の中にあふれかえっております。がん予防だの糖尿予防だの若返り法だのボケない方法だの痩せる方法だの・・・。もし、それらが全部正しければ、ほとんどの病院は廃業に追い込まれ、われわれの平均寿命は８００歳くらいになっているハズでありますが・・・。
つまり、浮世にはそれだけウソも多いってことですね。ウソにもいろいろあって、「絶世の美女であらせられるパンストマスク嬢、お菓子わけてんか」なんて罪のない（？）のから、最も罪深いのが、いうまでもなく不当なカネ儲けのためのウソですな。
嘆かわしいことに、医者のなかにも職業モラルなんかほっぽってボロ儲けをたくらむのがいるのでして、科学的根拠もない「血液ナントカ」を施して芸能人から法外な料金をとっていた、なんてニュースも記憶に新しいのです。あれ、今もやっとんのかな。
マスコミも、特にテレビはスポンサーや視聴率のために大ウソつくのが正義だと考えているようなフシがあります。曰く、寒天で痩せるだの納豆で痩せるだのバナナで痩せるだの・・・。そんなタワゴトを飽きもせず繰り返していました。世間のテレビ離れがすすんだのも、テレビ屋さん自身のこういう姿勢に原因のいくらかはあるでしょう。
ある週刊誌はスクープ記事でえらく頑張っておられますが、その他の、特にヌードグラビアを載せているような週刊誌の記事を、わたしは信用しないと決めております。センセーショナリズムだけで信憑性があるとは思えないからです。なので記事は読まずにグラビアだけ観ておりま・・・
「みるなバカ！ 袋とじ開けるなッ、大バカ！」
怒られました。お菓子もふんだくられました。
えーと、信用できないのは他にもあります。例えば、“ 機能性表示食品 ” なんてのもそうです。食品業者が健康効果がある、と主張すれば審査なしで表示が許されるという、いわば言ったもん勝ちの宣伝ができるわけです。そんなんアリか？ これは制度の成り立ちからして実にいかがわしい。利益誘導政治の産物、という臭いがプンプンします。オリンピックにもおなじ臭いがしますなあ。国家権力が詐欺まがいをやるようでは・・・。
話しがわきにそれて、血圧対策より「不信感あれこれ」になってしまいました。近頃ハラが立つことが多くて文章も荒れ気味ですが、要するに、あふれる情報の中から真実を拾い上げる大切さと難しさを、わたしは言いたかったのであります。もし、健康の為に良かれと思ってやったことが、無意味でカネかかっただけだった、なんて悲しすぎますもんね。溺れる者は藁をもつかむ、と昔からいいますが、ワラなんかつかんでもただ溺れるだけです。騙されないようにしましょう。お互いに・・・。
そうそう、個人の発信する健康情報ほどアヤシイものもありません。賢明な諸兄諸姉ならとうにお分かりでしょうが、今読まれている「好血圧だより」なんぞは、もっとも信用してはいかんシロモノでありますぞよ。
お大痔に。
