好血圧だより

血圧をネタにする不真面目なブログです

入院中の思い出を語る その6

じつは途中からほとんど覚えてまへん

これまで、入院中に経験したコトをあれこれ書いてきました。時系列順序がデタラメでしたが(そもそもデタラメなブログです)、今回は入院に至るまでの経緯を書こうと思います。ですから正確には「入院前の思い出を語る」ですが、どうかお付き合いを・・・。

 

数年前の某月某日深夜、突如、それまで経験したことがない痛みが胸の中でバクハツしました。大動脈解離A型が起きた瞬間でありました。ひとによってはこの直後に失神したり突然死することもあるそうです。なんでも、お医者さんに「先生が絶対に罹りたくない病気は?」というようなアンケートをとると、大動脈解離は必ず上位にランクインするんだそうで、それくらい痛いし危険な病気なのです。

 

「なんじゃこの痛みは!?!?!?」 まあビックリしましたが、激しい痛みは一瞬で収まりました。なので、救急車を呼ぼうか、翌朝病院が開くのを待って自分で行こうか、すこし迷いました。こういう場合は迷わず救急車を呼ぶべきである、と知ったのはナントカの後知恵というやつで、当時のわたしにはその知識が無かった。

迷いましたが、あの痛みからして何か尋常でないことが身体に起きたのは間違いなさそうです。それで、思い切って生まれて初めての119番通報をしたのであります。これが、いわば運命の分かれめだったのかもしれません。あの時に救急車を呼ばなかったら、私は朝が来る前に死んでいたかもしれないのです。

ピーポーピーポー・・・家に近づいて来るサイレンを聞きながら「やれやれ、これで助かったわい」と、なんとなく安心したような気になったところで、私の記憶は途切れております。新聞記事ふうにいえば意識不明の重体に。それからはなんら痛みも不安もなく病院へ運ばれたのですが、あとから聞かされたところでは、その頃の私は三途の川のほとりで、渡ろうか戻ろうかウロウロしてたんだそうで。

誰ですか、「渡っちゃえばヨかったのに」なんていうてるヒトは。

三途の川ってこんな感じか知らん

 

全国4300万人の高血圧患者の皆さん、以下のような症状がある場合は迷わず救急車を呼ぶべきです。ぜひ覚えておいて頂きたいのであります。

 

頭、胸、腹、背中に激しい痛み

体のどこかに麻痺がでた

これらは脳卒中や循環器の大トラブルを意味しております。一刻を争います。すぐに119番して下さい。

次回に続きます。お大痔に。