開高健の著作に『 ロマネ・コンティ・1935年 』 というのがあります。途方もなく高名で高価なワインをあけてみたものの、中身はすっかり劣化していて開高氏はがっかりするのですが、それでも飲んでいるうちにひとりの女を思い出し・・・というはなしです。
私がおやつをしまっておく容器の奥には、もう何年も眠っているワイン・・・ではなく、第三のビールがあるのです。大動脈解離をやらかすまでは人並みにアルコールをたしなんでいた私ですが、病気をきっかけにほぼ禁酒してしまい、ずっとほったらかしになっていました。それを、件の本を読んで思い出しちゃったのです。去年のひとり忘年会は新規に買った日本酒でしたが、今年はひとつ、あのビールを飲んでみよう・・・。
世の中のおバカでない皆さん、ビールには賞味期限があるのをご存知ですか? いえ、私だってそれくらいは知ってましたが、4~5年くらいはあるんじゃないかと思ってたんです。ところが缶の底を確かめてみたら・・・ぎょぎょぎょ。なんと6年以上も前にきれとる。賞味期限が製造からわずか8ケ月とはついぞ知らなんだ。さすがに自分のうかつさ、というかおバカ加減を思い知らされたのであります。
賞味期限6年オーバーのビール。どないする? これ。
次回に続きます。お大痔に。