いつでしたか、木製の電柱に立ちションする話しを書きかけてやめた覚えがあるんですが、やはり最後まで書いとくべきでした。あれはですな、私らが子供の頃はまだ木製の電柱がザラにありまして、おバカ男子どもはよく犬のマネしてそれにオシッコひっかけては怒られていた、という話しだったのです。大人たちがいうコトにゃ
「お前らのションベンで電柱が腐って折れたらどうする。かけるならコンクリ製のにせい！」 というケッタイな説教でした。
つい先ごろ、信号機の鉄製の柱が腐食して倒れた原因は犬のオシッコであると判明した、というニュースがありました。現場で張り込み捜査をしたり科学分析に４か月もかけたという警察の ヒマな 地道な努力にも頭がさがるのでありますが、オシッコで電柱が腐る、という極めて正確な警告をしたかつての大人たちもエラかった、と私は思うのです。そう、あの頃の大人は賢かったのじゃ。
蛙のツラに小便、という古い慣用句がありますね。子供の頃、本当にカエルは小便浴びても平気なのか、実験したことがありました。結果は、アマガエルでもトノサマガエルでも、まだしぶきもかからんうちに瞬間移動するように跳んで逃げたのでありまして、カエル殿は先人がいうほど厚顔ではないようです。小林一茶もこんな句を詠んでますが・・・。
「 小便の滝を見せうぞ鳴く蛙 」
子供の頃のオシッコ話をもうひとついえば、ミミズにオシッコかけると大事なトコが腫れあがってエライことになる、という噂がありました。これも勇気をふるって実験してみたもんですが、別になんともなくて、おバカ友達と無事を喜びあったものでした。今にして思えば少々腫れて大きくなったほうがヨかったのに、とも思うのですが・・・。
テーマがテーマだけにキレの悪い話しでした。お大痔に。
