尿瓶の次は、オマルにまつわる思い出ばなしを。
そうです。点滴や心電図モニターや酸素吸入やらでベッドから離れられないうちは、オマルのお世話にもなるのです。そしてその後始末を看護師さんにお願いするのですが、これはちょっとした人生修行でした。申し訳ないやら恥ずかしいやら・・・。
病室の一日は採血から始まります。毎朝6時頃、夜勤の看護師さんが腫れぼったい目をしてやってきて(彼女らも眠いんでっしゃろ)血を採って行くのですが、私は夜のうちに考えておいたダジャレなんかを聞いてもらうのを楽しみにしておりました。ある朝・・・
私:「オマルで用を足すとかけて、ドイツの高級車と解きます」
看護師さん:「ふむ。そのココロは?」
私:「ミセルデス・ベンツウ(見せるです便通)」
看護師さん:「・・・30点」
彼女は完全に無表情なまま、採血を済ませて出て行きました。どうやらこのテの話しがお好きでないようです。もうあのヒトに言うのはやめとこ。それにしても30点は辛いなァ。もうちょっと色付けてくれてもええのに・・・。
数日後、その看護師さんが担当でもないのにニヤニヤしながらやってきて
「例の謎かけ、休憩室で披露したら意外にウケました! 次は寮で流行らせますね。私の作ってコトにしていいですか!?」
なんじゃそれ。ま、なんでもエエけど・・・30点やと?
入院中、こういうおバカな会話にどれほど癒されたことか。低俗でもババっちくても、笑いは百薬の長。おかげで退院が一週間は早くなったと私は信じてます。ユーモアのある医師や看護師はそれだけで天才です。笑わせてくれた、また笑ってくれた病院の皆さん、本当にありがとう。今もあの笑顔がありますように。
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笑中有力。お大痔にー!