好血圧だより

血圧をネタにする不真面目なブログです

副反応も気から?

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紙がないのも気のせいではありません。

病は気から、という諺がありますよね。これ、まんざら古臭い迷信でもないみたいです。ちょっとややこしいハナシですが、どうかお付き合い下さい。

医学、特に薬学の世界では、「プラセボ効果 」 と「ノセボ効果」 という現象が知られているそうな。

こりゃナニかといいますと、たとえば開発中の新薬の効果を確かめる際に、被験者を2グループに分け、片方には本物の薬を、もう片方には偽薬(これをプラセボという)を投与するとします。もちろん、被験者には真薬か偽薬かは教えずに与えるわけですな。偽薬とは有効成分を含まず、中身はごく少量のデンプンやブドウ糖のような毒にもクスリにもならない物質です。従って、理論上は効果も副作用も出ないハズであります。

ところがです、実際の治験では、偽薬グループに出ないハズの効果や副作用がけっこう現れちゃう。不思議ですなあ。ウドン粉を飲んだだけなのに病気の症状が消えたりする薬効現象を「プラセボ効果 」、逆に発熱や痛みというような副作用症状が出ることを「ノセボ効果」というそうです。

なぜそんなコトが起きるのか。その機序はまだ完全には解明されていないそうですが、どうやら、ナニかを投与されたことで起きる心理状態の変化が身体の自然治癒力に影響するのではないか、と考えられているとか。昔のヒトは経験上そういうことを知っていたんですな。ですから「病は気から」とか「信じる者は救われる」とか「イワシの頭も信心から」とか「精神一到何事か成らざらん」なんて言葉を残してくれたんですやろ。

 

そして、ここからが本題であります。アメリカのハーバード・メディカルスクールのジュリア・ハースという先生の調査によれば、例のコロナワクチンの副反応はその5割以上がノセボ効果によるものと考えられる、ですと! マスメディアやSNSにより副反応への不安をあおられてビクビクしていた人ほど、実際に副反応がでた割合が高いんじゃないかという。

このノセボ効果については、もっと社会への啓蒙が必要やおまへんか? そこで、医療関係者の皆さんにお願いであります。このことについて、プロの立場からもっと声をあげて頂きたいのです。マスコミはあまりアテになりそうもありませんから。

もちろん、本物の副反応が一定の割合で起きるのも確かです。が、決死のカクゴなんかで臨むと却ってリスクが上がっちゃうということですから、気楽に行きましょう。また、他人の副反応経験談に恐れをなして接種を避けたりするのも、どんなモンでしょうかなあ。

先日、私もコロナワクチンの3回目をモデルナ製で受けてまいりました。わたしゃ以上のような理論武装(?)をしておりますから、一切心配せず行きました。現に1,2回目では何事もなかったですから。

「おバカの一念、鬼神も副反応もこれを避く。ふん、どーんと来なはれ、ブハハハ」 

で、その晩、熱と倦怠感でフラフラになりましたです。ホンモノの副反応だったのかな。おバカの一念ではどうにもならんコトもあるのね。すぐに治りましたけど。

理論武装して損した。お大痔に。