「 平和は微笑みからはじまります 」 マザー・テレサ
アーサー・ホーランド師はキリスト教の牧師さんですが、その自叙伝 『不良牧師！』 の中で親鸞も好きだと書いておられます。浄土真宗開祖の、あの親鸞上人ですよ。ジーザスと阿弥陀如来はよく似ているんだそうで。
このくだりを読んで、とても新鮮に感じました。明るいオドロキでもありました。
ホーランド師のいう「you are loved」と親鸞の「絶対他力」はほぼ同じで、アーメンと南無阿弥陀仏は親戚同士みたいな言葉なのか・・・と理解したとき、なんだか自分の世界がひろがったような気がしたもんです。（ とか言いながら、ウチはクリスチャンでも浄土真宗でもなく禅宗なんですが ）
ともあれ、このように、他と共感できるところを見つけて受け入れる精神を持つことができれば、世界はもうちょっと平和になるんとちゃいますか。
小樽で声をかけてきたホーランド師の笑顔は、人間であるというだけで初対面のワシを全肯定してくれちゃうような、平和の権化のようなサングラスヒゲ面でありました。
あれから２４年がたちますが、いまでも鮮やかにそのことを思い出せるのは、よほど印象が強かったのでしょう。当時と違って、いまやインターネットで師の姿にも言葉にも触れ放題（便利な時代やね）でありますが、わたしにとっては師と直に交わした少しの言葉が宝物です。
なんでも、あれからも師はでっかい十字架をかついで、歩いて日本列島を縦断したりアメリカ大陸を横断したりと、とんでもない荒行に励んでおられるとか。まるで密教の千日回峰行ですな。どうか、お体に気をつけて。バイクも安全運転でバリバリいきやしょう。
拈華微笑。お大痔に。
