あれは ’98年でしたか、北海道は小樽のフェリー乗り場で二人連れのライダーに出会いました。全身黒づくめのレザーに髭面サングラス、ハーレーのストレートパイプをバリバリいわせて、つまり典型的なアウトローバイカーの風体です。
わたしゃ、とっさに「近づかないでおこう」と思ったもんです。だって怖いもん。ところがダ。むこうから「こんにちは!」とニコニコ近づいて来ちゃったよ。無視するわけにもいきません。少々キンチョウして挨拶を交わしてみると・・・。外観とは正反対な穏やかで優しい話しぶり。内心意外に思っていると、「俺たち牧師なんだよ」。思わずポカーンでしたな。
それから数年後、書店で偶然一冊の本を見つけました。なにげなく手にとってパラパラめくっているうち、「あれ? このヒト、あのときのハーレー牧師さんのひとりや!」
その人とはアーサー・ホーランドさんという日米ハーフの牧師さんで、当時すでにけっこう有名だったそうですが、不肖わたくし、それまで全く存じ上げていませんでした。
で、そのご自身の半生記を読んでびっくりですワ。どんだけ驚いたコトか。う~ん。わし、すごいヒトと逢ってたんや! あの時、もっとお話しできておれば良かったんですが、なにぶんハーレーの音がスゴすぎて耳が半分バカに・・・。
次回につづきます。バリバリとお大痔に。