大動脈解離の手術は、人工心肺装置という機械で、患者の体温を20度以下くらいまでズーンと冷やして行うそうです。なんだか乱暴そうに聞こえますが、そのほうが安全なんだそうで。 「人工的に冬眠して頂くようなもんです」とお医者さんはいいます。
この手術については、いつかちゃんと書きたいと思いますが、私がいま気になっているのは動物の冬眠のこと。寒くなったら寝てすごすって、なんでそんな都合のエエことできるんや? 人間さまが大掃除とか年賀状とか人事考課とか受験とかで思い煩っておるあいだ、数か月も寝たままでいられるって、ズルいというか、うらやましいというか・・・。
わたしが不思議に思うのは、水中や泥に潜って冬眠するというカメやヘビです。あいつら肺呼吸ですやろ? 水や泥の中でどうやって呼吸するん? ひょっとして何か月も息とめて・・・まさかね。どうにも不思議であります。ちなみに、カエルは土に潜って冬眠しますが、ちゃんと通気口を確保して寝るんだそうで。ちょっとやってみたくないですか? 戦争も物価高もコロナも無縁になれる冬眠。現実逃避の決定版。電気代もガス代もゼロで済みますぞ。
「ナニ言ってるんですか。冬眠って、そのあいだ飲まず食わずですよ? おでんも肉まんあんまんもクリスマスケーキも年越しそばもお節料理もお雑煮もナシですよ? コタツでみかんもナシだよ。生牡蠣で熱燗もナシだよ。そんなの絶対やだー!」
なるへそ。パンストマスク女史の言いそうなコトであります。でも生牡蠣に熱燗って、えらくシブイこと言いだしたな。今年は辛党に転向かね。
「ナニ言ってるんですか。大谷翔平をめざすんです!」
なにそれ?
「甘辛の二刀流になるんです!」
なるへそ。お腹こわさんよう、お大痔に。