昨年の秋、農道散歩をしていたつもりが古い街道をたどっていることに気付いた、というはなしを書きました。途中でハラ減って倒れそうになった日のことでした。
あれから古い街道にすこし興味がわきまして、近所の古そうな道を探しては歩いてみる、ということを時々しています。我ながらジジむさい趣味だとおもうんですが、自分が齢とると、なにかと古いモノが好きになるみたいです。
で、10月の最初の週末、また司馬遼太郎ごっこをしてまいりました。この時期にしてはえらく暑い日でして、なんとほぼ真夏日。地球はどーなっとんの。(いま、 “ちきゅう” を変換したら “恥丘” という字がでました。ワシのパソコンもどーなっとんの)
そうそう、冒頭の写真の中央あたりに、季節外れのヒマワリ畑を撮影するひとびとが写っています。拡大してみてください。私はお地蔵さんなんぞを撮っていました。ますますジジむさい。なんだか冥土への道を進んどるような気が・・・ナマンダブナマンダブ。
今回歩いた道沿いには、石の道標、常夜灯、お地蔵さんや閻魔堂が点在していて、昔の雰囲気をよく感じられます。神社やお寺も多く、境内のトイレを借りられて助かりました。ナマンダブ。ちょんまげ時代の人々も、ここで手を合わせて休憩したんじゃろなあ。あと、古い街道沿いには、不思議と小学校や小さな郵便局、JA(昔は農協といいました)の支店もよく見ます。
そのかわり、このような古い道沿いには、現代を象徴するコンビニが絶無であります。
去年、空腹で行き倒れになりかけたのに懲りまして、今回はたらふく食べてきました。念のため、おやつにおにぎりせんべいとグリコも持ってきた。わしゃ小学生か。そのくせ飲み物を忘れまして、脱水になるとこやった。これやでおバカは困るんじゃ。幸い、今回は自販機を見つけることができましたが、旧街道にはそれすらない場合もありますから、暑い時期には注意が要ります。
昔々から、たくさんの人が行き交ってきた道。その歴史や自分自身の来し方行く末、ウソみたいなスピードで過ぎて行く月日・・・なんてことにも思いを馳せながら歩いて来ましたが・・・やはり体重は落ちませんでした。
次回につづきます。お大痔に。